こんにちは
サービスの岡本です。
今回はターボチャージャーの交換作業です。
症状としてはターボが効いていない訳ではないのですが、効きが弱い感じでエンジンチェックランプも点灯しています。
診断機の数値を見てもはっきりとわかるぐらいの差が出ています。
タービンの羽根は問題なく回っていてウェストゲートバルブの制御系にも異常は無かったので、分解してウェストゲートバルブの点検をしてみます。
ちなみにウェストゲートバルブとはターボの効きを決める部品で、排気ガスをタービンの羽根に当るように排気ガスを流すか、当てないように逃がすかを決めている部品です。
触媒を外してウェストゲートバルブが見えているところです。
ドライバーの先端に見えるのがウェストゲートバルブでその先にある穴を閉じるように蓋が閉まります。
蓋の部分には問題は無いですが、ドライバーで刺している部分が摩耗して厚みが薄くなっています。
目視では1mmぐらいでしょうか
こちらが新品のウェストゲートバルブの同じ部分の写真です。
3~4mmぐらいは厚みがあると思います。
この部分が摩耗してしまった為、ウェストゲートバルブの蓋が閉まりきらずに排気ガスが逃げて過給不足になっていました。
エンジンがかかっている間は常に動き続けている部分なので走行距離や乗り方にもよりますが、きちんとメンテナンスされていても消耗は避けられません・・・
改めて車は予想もできないような所が故障するものなのだなと感じました。